今年6月末に世界を駆け巡ったマイケル急逝の訃報に驚かなかった人はいないはずだ、マイケル世代なら彼のファン、ファンでないに関わらず(私もそうであったように(^^))一度は彼のムーンウォークをまねたことがあるのではと思う。
整形やら、(でっちあげの)幼児性的虐待などのスキャンダル、ゴシップにまみれた彼
が13年ぶりにカムバックを果たすはずだった50回もの公演は幻となった。ちなみにその公演の“110万”席分は5時間で完売だったそうである。
2時間のリハーサル映像なのでマイケルの声量もダンスも抑えられている。が、音楽オンチの私でさえ、あぁ、この人は何十億にたった一人神さまに選ばれた天才なんだ、と心でわかった。映画の中では彼が亡くなった映像など一切なく、ただのリハーサル映像なのに。
さてここからが本題。
私は特に彼のファンではなかったので亡くなったことはびっくりしたが映画までは観に行かなかったとおもう、友人に誘われなければ。
そして皮肉なことにこの映画をとおして彼の人間性の素晴らしさ、アーティストとしての神々しいまでの存在感を初めて知ることになる。
エルビスプレスリーの娘と結婚したこと、エリザベステーラー、ブルックシールズが彼となぜ大の仲良しだったのか理解できた気がする。
彼はほんとうに優しく、子供のはかないまでに純粋な心を持った人だったのだ。
私のように彼のコンサートには興味ない人でも、亡くなったということで映画館に足を運んだひとも多いはず。映画を貫くテーマは愛。
差別、貧困、環境問題へのメッセージがこめられた歌、そして未発表曲の“アースソング(惑星・地球)”で映画の幕は閉じる。
2012年に向けて人々の意識が変わり始めている今、この映画がきっかけとなり地球や愛のことを考える人も沢山いると思う。
地球という惑星に大きな影響を及ぼしている彼の死は、彼を愛した神さまとの契約だったのかもしれない・・・。
今元気のない人はこの映画を観ることをお勧めする、すごく生きるというパワーをもらえるよ。そして絶対“すごかった”と思えるはずなので。(12月初旬まで上映)
ちなみにThis is it のCDの中にはこんな詩がかかれた
ポストカードが入っています・・・。
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あなたの歌声が
人種や国境を無意味にした。
あなたと一緒に、
はじめて月面を歩いた。
マイケル、
たくさんの夢を
ありがとう。