スロベニアより帰国して10日ほど、やっと時差が戻りました。

あちらではニュースも見る間もなく、

EUがノーベル平和賞 に決まったのを知ったのは、
時差でほぼ冬眠状態(>.<)、から目覚めて、間もなくしてから。

大陸の中で政治によって、
国境が何度も動かされ(その度に家族,親戚や、心が分離され)、

悲惨な歴史を繰り返して来た人々が、

少なくとも自らの選択で平和(EUという国の統合)を選んだことは、
本当に凄い進化。

ほんの20年前だって(1990年代)、ユーロに先立つ、
エキュと呼ばれる共通通貨(ECU((European Currency Unit))が、

金融業界で取引としてはあったものの、
欧州統一通貨(Euro)が市民レベルで現実になることなんぞ、

誰も信じていなかったのだから。

 

スロベニアは、過去何度も首都が変わり、
国外に出てしまったスロベニア人は、
あれ?今どこが首都なんだったっけ、
というような国です。(現首都は、リュブリアナ(Ljublijana))

(私もしばらく日本を出ると、首相は誰だったけになるけど・・・
(それはちょっと違う?))

今回のセミナー受講者の、メインはスロベニア人、
そして2割程は、クロアチア人。

ほんの最近まで、スロベニア人と、クロアチア人を一緒の部屋に入れたら
殺し合うといわれてました。(冗談ではなく)

歴史がまるで苦手な私でも、
そんな彼らが同じ会場で “ヒーリング(!)” を学んでいる事実は、
(気持ちを言葉に置き換えるのも難しいけど)
何かとてつもない人間の可能性と希望を目撃しているんだということは
わかりました。

リコネクティブ・キッズにも、
31人の子供達が参加。
もちろんクロアチア人の子供達も交じっています。

彼らの中には最初から、
大人がいろんな都合で決めた、国境も領土も存在しません。

31人の子供達は、
(もちろんいろんな政略があるにしろ)EU統合という、
最終的には地球の統合という、小さな小さな象徴でもあるのだと思います。

子供達の心が分断されることがないよう、
大人の私たちが
平和と希望を選択する勇気を持つ必要があるのだと、
彼らの笑顔を見ながら改めて感じます・・・。