「 ありがとう・ボブ 」

2007年、薬物中毒だったジェームズ・ボウエンさんが、けがをした野良猫のボブを見つけ、なけなしのお金で治療費を払い飼い始めた。

その後、ボブは路上で音楽を演奏する ジェームズさんと行動を共にするようになり、たちまちロンドンで評判となる。

そして、いろんな意味で傷ついた互いの支えとなり、ジェームズさんが 路上生活 の状態や薬物依存から抜け出すきっかけとなる…。

そんな実話に基づいた、「ボブという名の猫 ・幸せのハイタッチ( 原題・A street cat named Bob )/ 2016年映画化

ボブとしてボブ自身が出演しています( * すごく可愛い !)

ボブという名の猫

この映画を Netflix で観たことがきっかけで 、(ジェームズさんも当時販売員をしていた)「ビッグイシュー (The Big Issue )」という、ホームレスの人たちに仕事を提供し自立を応援する団体が、英国に あることを知る。

またその支部は日本にもあり、やっと、品川駅や日比谷駅周辺で見かける  あの “ 赤いベストを着て雑誌を片手にあげている人たち “ と繋がるわけだが・・・。

先日も 「ビッグイシュー」 を販売している人を見つけたので近づいていくと、表紙に、どこかで絶対に見覚えのある ! ??  懐かしい茶トラ顔が。

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そっかBob  、あなたの訃報だったんだね・・・・。

( * 2020年6月、2本目の映画を撮り終えた後に自動車に轢かれたとのこと)

「人の死に涙するより

その人が存在したことに 微笑みなさい」

“すぐには無理だけど。
ボブと過ごした日々を振り返り、こんなふうに最高の微笑みを浮かべられる日が、僕にもいつか来るだろう・・“  と、ジェームズさん。

little prince

星の王子さまにも、こんなフレーズがでてくる。
愛する人が待つ自分の星に戻るために(*魂だけ戻れるように)、王子さまは自らを蛇に噛ませて肉体を離れようとする。
その決断を悲しむ 地球の友への言葉。

時間が経って悲しみが癒えたら、きっと君は、僕に出会ったことをよかったと思えるよ!

本当にそうだね…。
すでに旅立った愛する人たちの笑顔を思い出しながら、わたしも そっとそう呟く。