“食べて祈って恋をして(Eat,Pray,Love)” はエリザベス・ギルバートによる心がポ~ッとあったかくなる小説(邦訳本もアマゾンにて買えます)。
ジュリアロバーツ主演での映画版が9月から日本では公開。8月にジュリアロバーツがPRのため日本“初”来日とかで今騒がれているけど。
離婚を決心しボロボロ状態の主人公が、自分探しの旅に ″I″ で始まる3カ国を一年間かけて旅するお話。 (Italy,India,Indonesia)
イタリアで、美味しいものをいっぱい食べて情熱的なイタリア語を学ぶことで五感を癒す。次のインドでは、精神性を癒し、最後に訪れるバリ島では、五感と、精神性両方の統合を体験。
本の中では登場人物名や、インドで修行したお寺の名前などは差し替えられているが
実はこれ、作者の実話の物語。
映画になったので日本では最近知られるようになったけど、、本国アメリカでは2007年くらいからニューヨークタイムズのベストセラーリストに長期入っていたりする。
スピリチャル色が強くて自己満足的だの批判もあるらしいけど、時代に沿っていていいんじゃない?と私は思うけど。 少なくとも原書はかなり魅力的な文章だった、といいつつ、まだイタリアあたりをうろうろしているが・・・(^^;
Elizabeth Gilbert (エリザベス・ギルバート)をYoutubeで検索すると結構ヒットする。
本人は、話がすごくおもしろくてチャーミングな人!
講演なんか聞いていると、次は何を言うの?この話の展開はどうなるわけ?とグイグイ引き込まれていく。
彼女は自分自身を Storyteller(物語を語る人)というだけあってインタビューも、物語を聞いているようだった。
女性の社会的立場なんかに対して持論もある。
例えば“食べて祈って恋をして”を執筆するにあたりろいろリサーチをしたそうだが
“男性は結婚すると、安定感や士気があがり仕事にも打ち込むので人生が上昇する、かたや女性は結婚することが人生の上昇につながることは決してないという結論にいたった”とバシッと言いきっちゃってた。
つまり夫婦でキャリアを持つ場合は得するのは男性の方ってこと。
ん、、、結婚したことのない私はわからないが、私には自分が上昇できない男とは結婚したくないという持論がある。 という事はこれってかなわない夢・・・? 美輪明宏さんあたりには、あんたバカなこと言ってんじゃないわよ、と一笑されそうだけど。
“食べて祈って恋をして”の続編ともいえる“Committed”がアメリカでは今年1月に出版されている。
日本では映画がヒットして、翻訳が出版されるのだろうけど。
最後に訪れたバリで出会った男性と結婚するテーマ(実生活で)。
結婚しちゃっていいんですか?エリザベスさ~ん!?とおもいきや、お相手の人がビザの関係でアメリカに入国できなくなったので、一緒にいるには結婚という手段しかなかったという事情があったらしい。
アメリカ政府のおかげで結婚したと言いながらも幸せオーラがあふれていました。 作家としてのキャリアは長いようだけど、食べて祈って・・・が彼女の初メガヒット作ということもありキラキラオーラ度アップ。
マイケルジャクソンの映画もそうだったけど、最近精神的な目覚めを促してくれる映画が多い。この映画もきっと社会現象になるんじゃないかと期待している。
余談だが、ある人が、精神性(スピリチャル)とは到達するものではなく、目覚めるものだと言っていた。到達と目覚めのとらえ方にはとっても大きな違いがある。
到達は、自分の中にないので、沢山の修行や、セミナーで学び“そこへ到達する”。一方目覚めるとは“自分の中にすでにある”ものとしてその目を覚ますだけ、この場合のスタートは
” 神は自分自身である” というところから始まる。
しかし、わかっちゃいるけど人って外を探したくなるんだよね、私もそうだけど。
この本に触発されて、自分探しの旅に、イタリア、インド、バリに訪れようとする人が増えるのでは?という質問に対してエリザベスさんはこう答えていました。
私にとっては、それらの国に旅をすることが自分を探す一番の方法だったけど、何がベストなのかは一人一人それぞれ違う。
あなたはあなた自身で自分にとって一番いい答えを探さなくてはいけない。