《尊いものは、いつもベールの彼方 (かなた)にあって、心の目でしか観ることができない – 葉 祥明 – 》
何かが終わり そして始まろうとするときの…、そのハザマ・間 。
不思議の国のアリスが迷いこんだ魔法の王国のように、空気の密度はギュッと濃厚になる。
肌に馴んだ時間の秩序は崩壊し、並べなおされ、秘密の扉が姿を顕す。
例えば、愛する人や動物がここの世界から旅たつときの、前と後の、そんな間 。
2021から2022になる、ほんのひととき・・・。
ベールに覆われた、扉の向こうに広がる 美しい世界を想う。
でも、空っぽの 心で、心の目で観なくては、そのベールは外れてはくれない。
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そのハザマは、愛で満たされ とても美しいのだ。
生まれたての朝露がきらめく木の葉の中で、小鳥は夜明けの歌をさえずる。
原初の太陽に温められ、大地は匂い立つ。
しなければいけないことも、してはいけないことも、何もなかった。
ワタシには 欠けているところなんて何もなかったのだ。
ありのままでいるだけで、ずっと 100%を満たしていたのだ。
これ以上何を望むのだろうか・・・、すべては最初からあったのだ。
そんなこともストンと府におちてくる、魔法の時間。
2022年、どうぞ 自分に優しくあってください…