2012年、全米公開のドキュメンタリー映画『SAMSARA』

ゆったりした抽象的な音楽が入るものの、音声も説明もない、非言語映画である。
映像は、どの瞬間を切りとっても圧倒的芸術美があり、すごく評判になったようです。

5年間かけて、25カ国100以上のロケーション。
(日本も何箇所か出てきますよ〜、カプセルホテルとか、ゴルフの打ちっ放しとか)

映像は合成もフィクションもなく、今も現在進行形の、地球の人間のリアルストーリーである

監督のRon Frickeはいう。
「この映画は良いとか悪いとか主義主張をするものでなく、ただ、外から見ると、社会はこんなふうに見えるというだけ。」

 

かみさまの目って?

在るがまま

意識

神さま(宇宙)の視点

観察するもの

などは、悟りやスピリチャル本、そしてリコネクションでもキーワードとしてよく出てくるけど、本当のところはモヤっとしていてよくわからないのではないかしら。

一つの提案としてこの映画は、こんな見方をするのも悪くない。

テレビの中で繰り広げられる人間の物語りを見るかみさまの目って

”もしかしたら、こんな感じなのかも”

と、巨大テレビ局にたくさんならぶモニターをみている、かみさまになったつもりで眺めてみる

 

コツは、
ものの名称や知識として知っていること(飛行機とか、ベルサイユ宮殿とか)をちょっとわきに置き

(無関心とか、感情を切り離すというのとはちょっと違うのだけど)

こうあるべきの判断や批判も一切いれず

良いこと悪いこと(罪と聖)

正しいこと間違っていること(賢と愚)

人間の究極までの精神の苦しみや悲しみ、絶望からも、ちょっと距離をおいて

ただ、雲が流れるのを、何にもとらわれず中間な感じでながめる感じ。

ラベルがつくと、かみさまの目って、かすんでしまうのです

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美しい大自然から始まり、人間が映りこんできて、こころは徐々に重くなるかもしれない

大量に屠殺されていく動物は心が痛むし

爆撃にあった教室からは、いまも子供達の笑声が聞こえてきそうな・・・

飛行機のかたちの、小さな棺は悲しい

《Samsara・サムサラ》とは、輪廻(りんね)
人間の行為の因果の、すべてのあれやこれらはつながっていく

言葉にならない感情が芽生え、そして消え、またあらわれる

曼荼羅の砂絵のように色とりどりの世界が顕れ、そして一瞬にして消える

そう。例えば人の物語も、突然はじまり、とつぜん終わるように・・・

すべては、宇宙にとっての、在るがまま

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観終わったあと、映画の続きをみるように、ぜひ自分の
現実の世界を見渡してみてほしい

窓の外の風景だったり

周りの人であったり

何か感じるかもしれないし、そうでないかもしれない。
こうあるべき、というのは、そもそもないのだから・・・

どこかに、”瞑想のような映画” とコメントがあったけど、もしかしたらそうかもしれないですね。

ゴールデンウィークの、ゆったりとした時間があるときにぜひ! (全編・1時間30分ほど)。
でも、夜はちょっとやめた方がいいかもしれません。