龍村仁監督によるドキュメンタリー映画 地球交響曲(ガイアシンフォニー / 1~9番)は、
科学者であるジェームズ・ラブロックの唱えるガイア理論、「地球はそれ自体が一つの生命体である」という考え方に監督が共鳴し、始まったそうです。

地球という生命体と人間のつながりの・・・、というか、”つながり” という認識すら本当は必要ないくらい、「地球もすべての命も分離はなく、溶け合う、 ゼロ である」こと。

1~9番の前期作品には個人的に興味ある方たちが出演されていたので、恵比寿の “東京都写真美術館” の上映映画館に、観に行ったものです。

監督も舞台挨拶にいらしていたこともあります。

星野道夫(冒険家)、ラッセル・シュワイカート(宇宙飛行士)、エンヤ(ケルト音楽家)、ラインホルト・メスナー(登山家)、ジャック・マイヨール(閉塞潜水家)、ダライ・ラマ 14 世、、急逝により出演までに至らなかった アイルトン・セナ (伝説のF1ドライバー)…

1番の撮影が始まった30年前から、すでにあちら側に旅立たれた方も多くいます。
そして、監督自身の旅立ちにより完了することになった、地球交響曲・・・。

1粒のトマトの種から遺伝子操作など一切せずに15000個もの実のなるトマトの巨木を作ってしまった 野澤重雄先生という方が出演されているのですが・・・。

龍村仁監督という1粒の種は、何十万という魂の実を結んでくれたのだと思います。
そしてまた、その結ばれた魂の実の種が、それぞれの置かれた循環の中で、こぼれ、広がっていく。
新しい旅の始まり・・・。

監督の 光の国への旅路が どうぞ穏やかなものでありますようにと、
お祈りいたします。

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(*余談ですが、一粒のタネから、自然は惜しみなく次の実を こぼし与えてくれる、スイカの種のように。ですが、今の F1種という種は、遺伝子操作され、種を購入しないと次の命がつながらないようになっています。人間のエゴというのは、なんとも悲しいものです)

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