この絵は天使を描く画家として世界的に有名なアンディ・レイキーのものである。

彼の絵の前に立ったり手をかざしたりするとピリピリと手に不思議な刺激を感じたり、天使をみたり、はたまた病気が治ったりと・・・いろんな体験をする(らしい)。

2006年11月、青山でアンディの個展があり興味津々で行った日・・・。
あるある、い〜っぱい天使やらハートの絵♪

でも手をかざそうが語りかけようがあちらからの反応な〜し。
(私ってまだまだ修行たりんのね・・・)

でも中央にやたら私の興味を引くこの絵があり、
なんで、なんで・・・?と思いながら突っ立つことしばし。

でもお値段は2百数十万円なり。そんなもの買えません。
たとえお金があっても私の知性が(?)4つのハートにそんな大金
つぎこむなんて許せない、ありえない。

ってことで、・・・でも足が動いてくれない。

タイトルもなんて素敵、Blue Hearts in Paris
☆パリの青いハート☆うっとり(心はすっかり、おパリ♪)

そのうちアンディがそばにやってきてこの絵はパリ生まれの彼が
家族のことを思いながら描いたものだと説明してくれる。
そっか〜、4つは4人の家族ね、フムフム。

そして絵を取り上げて裏側の記載されている制作年月日を教えてくれる。・・・・・急病死した私の母親の誕生日・・・、年は彼女がなくなった翌年のものだったけど。 残されたのは私達4人家族、そして母の誕生日・・・もうお約束どおりこみ上げる涙、ホロホロ。

でもさ、2シャクマン・・・。(葛藤)

アンディに事情を説明し、でも高いよね、
と涙目でひそかに訴える(多分ヒソカではなかったのかも)。

そしたらある違う絵のところに私を連れて行きこの値段はなんて
書いてある?って。 ○×□△円、と答えると君と青いパリのつながりを感じるからその値段で売ってあげるよって。
キャー、なんて粋なことを。

それでも、やっぱり清水の舞台から飛び降りなくてはいけなかったけど
お買い上げしちゃいました。

そして冬至の日に家に届けられそれ以来私にほんわかムードをもたらしてくれていたのだが。

ある日博学の英国人の友人がその絵を前につぶやいた。

ブルーハートってドラッグの事だって君知ってるの?

ハァッ・・・(というか絶叫)?? その日を境に私のロマンチックな青いハートは
ドラッグのパリに一転。

そっか、アンディはドラッグ中毒で臨死体験をしてから突然画家でもなかったのにいきなり天使の絵が描けるようになった人、・・・もぉ〜アンディちゃん、そ〜いう事なら最初から言ってよね。

でも先日ある人がとてもいいことを言ってくれた。

ドラッグ中毒の普通の人だったのに立ち直り今では世界的な画家として慈善事業にも貢献する立派な人になれた、ある意味人の成長の可能性の象徴の絵だよ、と。 (あ〜、なんていいお言葉)
(もしかして私にも成長しろと・・・?)

人って物事をどう知覚する、心がどう解釈するかでおきている現象は同じなのに落ち込んだり、ハッピーになれたり。

誰かを変えたり、世界を変えたりはできないけどそれらに対する自分の心は変えられちゃうよ、おためしあれ♪