タゴール・ソングス
タゴール・ソングスとは、
インドの詩人、ラビンドラナート・タゴールが生涯にわたって2000曲以上創った歌のこと。
今も、ベンガルの人々の生活の中で愛され歌われていて、
著作権が切れた近年は ラップバージョンなんかも人気だとか。
(イメージは、君が代のラップみたいな感じ?)
このドキュメンタリーは、タゴールの物語ではない。
痛みや、社会の不条理、怒り、愛、祈り… タゴールの歌で癒されていく
そんな だれか普通の人たちの物語。
監督は 佐々木美佳さん。
若干26歳の時のデビュー作、すごいなぁ・・・。
最初のバングラディッシュでのロケは、撮影スケジュールのようなものは、何もなかったそう。
その余白を、タゴールソングが人と人の縁をつなぐ磁力のように、出演者は決まっていったそうです。
我力で何かを “起こそう” とせず、
ベストをつくしたあとは、”起きる” ことに ゆだね信頼する。
そんな宇宙の真理…
”起きる” とは、エゴからの望みではなく、
全体のつながりの中で意味をなすことであれば、自然に展開していく感じ。
そう、さなぎが蝶になるような宇宙の時間で、すべては起きていく。
***
タゴールの詩のほうは 言わずもがな有名だけど。
特に彼自身が、伴侶と二人の娘、を相次いで亡くした後の作品は、悲しみを乗り越える力をくれる。
個人的なことだと・・・。
短い間に愛する人たちの死が降りかかり、漆黒の闇に沈んでいたことがある。
し〜んとした海の底にも 、消え入りそうに光は差し込んでくることがあって…。
その光が、わたしにとっては タゴールの 詩だった。
「悲しみはいつか安らぎになる 」と、タゴールは言った。
そして、今はそのようになった。
ピーター・バラカン監修・音楽映画祭
Peter Barakan’s Music Film Festival 2022
東京での タゴールソングスの上映は終了しているけど、
ピーターバラカンさんオススメの 他の作品もきっと素敵だと思う。
これから、地方をまわるようなので、
機会がればぜひ 「タゴール・ソングス」は観てね。
いま あなたがどんな状況にいようと、きっと少し元気になれると思います (^^)
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