アヤワスカの儀式
青汁王子こと、三崎 優太さんが南米ペルーで体験し、
彼が ” 儀式” とよんでいるのが、「アヤワスカ(植物の草のつる)」の儀式のこと。
アヤワスカは、1000年以上も前からシャーマンなどの儀式で用いられる、本来はとっても神聖なもの。
幻覚を誘発する成分が含まれるため、米国でも日本でも違法、
とはいえ 最近のネットフリックスなどに登場する米国のドラマは、アヤワスカ を体験し人生の気づきを得るというような展開が、普通にドラマの中に入っています。
俳優のウィル・スミスも、最近のインタビューでアヤワスカにふれていたので、少し割愛しながら抜粋。
(ちなみに、このインタビューは、アカデミー賞授賞式での、彼の平手打ち事件の前に録画されたもの)
ウィルは、社会的な名声も成功もすべて手に入れたあと、生きる気力も意味も なくした時期があるそう。その間の2年間で 14回のアヤワスカの儀式を、体験したそうです。
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アヤワスカの幻覚体験は飲用後8時間ほど続き、はげしい嘔吐をともなう 心身ともに辛い体験なので、常用したいとは絶対に思いません。
最悪の幻覚の一つに、お金もキャリアも家もすべてが崩壊し、お金はどんどん消えていくヴィジョンをみました。背後では怖い声もリアルに聞こえてきます。
嘔吐しながらも辛うじて恐れに直面していると、自分が今までしがみついていた、お金もキャリアもどうでも良くなっていきました。
そして、人生で何が起きても、絶対に超えていけるという確信になり、最後は自分に対する信頼と愛に変容しました。
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コロナ禍の二年で、人々が心の領域に意識を向け始めたこともあり、米国の幻覚剤関連のベンチャー企業への投資は、数兆円規模になっている昨今。
ちなみに、ロックダウン中、売れに売れたのが娯楽用 大麻だったとか。ウーバーイーツで、デリバリーしてもらったり (笑)(米国では半数以上の州で合法 )
アヤワスカだけではなく サイロシビンなども、米国の企業が脳内で幻覚を誘発するとする成分を特定し、合成したものを発売しようとする動きもあるそうですが…..
海からとれた塩と、合成された食卓塩は異なります。
人間の魂に働きかけるものであればあるほど、科学では証明できないけど確かに存在する植物のスピリットの介入というのも必要なのではないのかなと感じます。どうなんだろう?
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通常わたしたちは、体を通してこの世界を経験します。
見たり、聞いたり、感じたり、考えたりしながら、他人や動物や自然も ”自分” とは 遠くて隔たりがあり違うものだと認識します。
アヤワスカは、自分というエゴと、(外の)世界の境界線を溶解し、自分でつくりあげた信念の枠をとっぱらい、神秘体験を誘発するもの。
みんなつながっていて一つかも?? のふわっとした感じが、そうなんだ!! という 確信になる。
子供のような純粋な目で世界を見れると、
美しさや恩寵(グレース)は、小さな花や コップの水にも、どこにでも潜んでいることがわかる。
ウィルスミスもいうように、神秘体験によって内側から突き上げるように気づきくのは、愛がすべてなんだということ。
そう、わたしたちの本質は愛。
それぞれの置かれた場所で、
チャレンジングをしいる人生という経験をし、また愛を思い出す旅路なのかもしれません。
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三崎優太さんも、青汁事業で20代で年商数十億を稼ぎだし、今も実業家としてyoutube を賑わしている方。
いろいろあった中で自死も考え、最後の手段としてアヤワスカを体験することにした、とyoutubeでは語っています。そして、もう一度生きることにしたと。
アヤワスカだけでなくその他の物質も含めた神秘体験は、古代では成人の儀式など、人生の特別な時にきちんとした準備を経て、使われてきました。
医療現場の臨床においては、まだ実験段階ですが、アメリカの有名大学や病院などで使われています(ニューヨーク大学、イェール大学、カリフォルニア大学、ロンドンインペリアルカレッジなど)。
依存症、うつ、PTSDの改善、末期患者の 移行時の心のサポートとして、医療従事者や、”幻覚剤を使ったセラピーの専門トレーニングを受けたセラピスト” 、立ち合いのもと処方されます。
決して何度でも経験するものではなく、一度でいいのかもしれない。
大切なのは、体験によって得た意味を、実際の日常に持ちこんで生かしていくこと。
意識の次元にも目覚める、そんなきっかけになると、愛をおもいだす人が増えていくのだと思います。
でも、幻覚剤を使わなくても、意識の次元も日常のベースに入ってくるのがベスト。
呼吸法や、ヨガ、リコネクションだって時間はかかるが 同じ目覚めにつれていってくれます。
ちなみに。
これから、アヤワスカを体験しようとしている方には、必読の本。
マイケルポーラン著
幻覚剤は役にたつのか?