すべての人間は
目覚めという種を
内に持っている
バンクシアは、山火事の火の熱で硬い殻がはじけ、外に飛び出していく。
南オーストラリアを住処とするこの木の種は、
落雷などによっておきる山火事のタイミングを10年〜20年とじっと待ち続けるわけですね。
そして、火事のあとの母木はその生命を終えていく…。
終わることによって始まる新しい物語
一人の人間の目覚めとういのも同じようなもので、
人生がもたらすあまりの苦しみや試練によって、パカッと種がはじけ
中に閉じ込められていた意識の光が木洩れはじめる。
自我という、もう一つのわたしの小さな死とともに、
終わることによって始まる新しい物語。
それは10年なのか、20年なのか・・・。
あるいはやってこないのか。
かと思うと、風にフワフワと運ばれて、飛び立つ種もあったりして。
どっちが楽そうとか大変そうとか思うけど、そもそも人生とは各々に困難なもの。
でも困難なものとして受け入れたとき、人生はそれほど困難ではなくなる。
いつも思うのですが、人生は禅問答のようですね ・・・。