Every clouds has a sliver lining

暗い雲のまわりを 縁どるように差し込む光のことを、
シルバーライニング といいます。

どんな大変で過酷な状況の中でも (雲)、誰だって、いつだって、淡い光が差し込んでいるのを見つけることができるよ何かしらの良いことはきっとあるはず!という意味。

わたしの、とっても大好きな言葉です。
(* シルバーライニングは、洋服の、銀色の裏地からきています)
西川ロミ リコネクション



その昔、南カリフォルニアに住んでいたころ、空を見上げるのが好きでした。

太平洋の地平線と溶け合う、深い海のような真っ青で、雲のシミひとつない空(クウ)と、
サンサンと強い光を放つ、真っ黄色の太陽。

地上には、南国の赤やピンクの甘い香りの花々が咲き乱れ、その蜜を吸いにくる虹色の羽を持ったハミングバード。
あぁ、神さまは生きている世界にも、ちゃんと天国をつくってくれたんだ、と思ったものです。

ビーチボーイズが、”サーフィンUSA” を歌っている(古いですね)、映画のセットに出てくるような、そんなようなところです。
きっと。

アメリカ中の人間が海をもてたなら
みんな
サーフィンやってるね。
そう、カリフォルニアみたいに♪

(The Beach Boys / Surf USA)

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shutterstock_117497857 西川ロミ リコネクション

リコネクションの仕事に携わるようになり、ヨーロッパにいく機会があります。
やっぱり空を見上げます。

アムステルダム、ロンドン、ハンブルグ、スロベニア、パリ・・・
みんなみたわけじゃないけど、ヨーロッパの雲は、お天気が良くないと、どんより憂鬱・・・。

だからこそ、灰色の雲のまわりから差し込む、個性的な光の重なりがなんともいえず美しいのです。
カリフォルニアの黄と青の強烈な単色を組み合わせた空は、誰でも手を伸ばせば届きそうな幸せを錯覚させてくれる。

でもヨーロッパのそれは、悲しみの中にある魂にそっと寄り添い、深めて、希望をくれるような。
うまくいえないけど、そんな感じ。

まだヨーロッパで大きな戦争が繰り返されていた暗い時代、人々は、– シルバーライニング – 雲のまわり縁取られた光に希望を見出し生きていたのかもしれない。

そんなことを、細かい冷たい雨が降る今日、東京の明るい雨雲をみながら、思っていました。

西川ロミ リコネクション