時差ぼけ防止に、耳から光を照射する器具、ヒューマンチャージャーなるものがあります・・・。

まずヒューマンチャージャーを理解する上で抑えておくとよいポイントは、人間のサーカディアンリズムと光(太陽)の関係。

サーカディアンとは24時間周期で変動する生理現象で、体内時計といったほうがわかりやすいかもしれません。自然の状態で目が覚めたり眠くなったり、お腹がすいたりするリズム。で、このリズムはその土地で受ける太陽の光の強さや(明)逆に光の欠乏によって(暗)、セットされるという基本概念。

とりあえずは、「時差ぼけや、そしてウツにも光が関係しているんだ」、でいいと思います。

季節うつ

夜更かしによる不眠や航空機による移動により生じる時差ぼけの緩和に「強い光が有効」であることは広く知られているが、この発生メカニズムを細胞レベルの実証実験で証明した。(ウキペディア)

また、European psychiatry(欧州精神医学)発表の論文にも、「強い光は」、季節うつによる不安症状を減少させるとある。(*論文は購入が必要)

通常この《強い光》はライトボックスとよばれるもので照射するようです。

light bos

でっかい!

↓↓↓

今は、耳の穴から脳に照射(?)

これが  ヒューマンチャージャー で、光源はLED

フィンランドのバルケー社製(Valkee) / 商品目 Valkee2 (amazon購入リンク)

valkee2

ちっちゃい! iPodミニサイズ/私物です^^;

なぜに耳に光なのか?

通常、外界の光は眼の網膜にあるタンパク質が受容し脳神経に伝達するらしいのですが(光の信号によって、サーカディアンリズムを決めるホルモンが分泌される)、大脳や視床下部にも光を受容するレセプターがありその部位は直接耳外道に光を照射しても反応するという根拠から。

(少なくとも論理的には・・・。)

北欧や日本の東北地方などの冬は日照時間が短くなり、太陽の光が十分取り入れられないので季節うつの発症率が高くなります。
フィンランドの会社が製品開発したというのもそれだけ差し迫った問題なのかもしれません。ちなみにValkee2は欧州では医療機器承認を取得していて、季節うつの治癒にも積極的に使われている模様。

日本では医療認証されている機械ではないので販売代理店のコピーは、”上質な睡眠を求めるあなたに”。
う〜ん、どうなんだ・・・。

ようするに、冬季うつに効きますよとか心身の状態が改善することは日本ではうたえないのだけど、症状がある人は試す価値は十分にありだと思います。
こちらのHPの方が、副作用やValkeeの仕組みについても詳しくまとめていらしたので、リンクをシェアさせて頂きました。

有名スポーツチームも使っている?

時差ぼけ調整
サーカディアンリズムを事前に渡航先に調整し現地入りできるとあったので、もともとは時差ぼけ(防止)用に購入したのですが、まだ未体験。

海外のスポーツチームが、長距離移動に適応するのに使用しているという記事
商品名のバルケー(Valkee)といったり、ヒューマンチャージャーといったりしますが、同じものです。

目覚まし
今は目覚まし代わりに活用中。
夜はずっとPCの人工ライトを見つめ、ベッドルームは遮光カーテンで朝の太陽の光を浴びない生活なので、サーカディアンは当然狂い朝には弱くなります。

起きる時間にぼんやり目がさめてきたら、イヤフォンセット。うつらうつらしながらまずデフォルト設定の12分を、1回。それでもまだ目が開いてくれない時は、続けて2回目も。合計照射は12分〜24分くらいでしょうか。

果たして2回連続が良いのかナゾなところですが、特に副作用(?)もなく効果的です。
(デフォルト推奨は12分。というか何故に12分なのか大いに気になるのですが、まだ調べられていません。そのうちに・・・)

不思議なくらい、シャキッと目が覚めます。

特にここ連日の気圧の変化と雨続きな日々でも、日中眠くならないで過ごせるというのは効果としては絶大かと・・・。