可能性の無視は最大の悪策である

TBSの日曜劇場「ナポレオンの村」、
ドラマの原案となっているのは、「ローマ法王に米を食べさせた男・過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」の著者、高野誠鮮(ジョウセン)さん

高野さんは現役の市役所職員で(僧侶でもある!)、モットーは 「可能性の無視は最大の悪策である 」。
とにかく1%でも可能性があるなら、徹底的にやってみる。最大の悪策は、やりもしないうちから、絶対できないと思い込むこと。

その信念のもと、
65歳以上の住民が半数を超える限界集落の神子原(ミコハラ)で、神子原米(ミコハラマイ)というブランド米を生み出していく話だけど(原著は)、
お金をかけず(かけられず)、アイデアと行動力そして諦めなければこんなことができるのか!?ということを次々と具現化していく。

神子原(ミコハラ)を英語にすると、神が住まう高原になるから、ではキリスト教で最大の影響力があるローマ法王に食べてもらいましょうと、
なんのコネもツテもないところからローマ法王御用達米にしてしまう。(日本の皇室からは、お断りされたそうです。)

人工衛星を使って米の測定したり、Nasaからロケットをウルトラ大人買いしたり、詳しいストーリーは、涙なしでは読み進めないのですが、本、ぜひ買ってみてください。

 

この本には、一躍時の人になった、あの奇跡リンゴの木村秋則さんも登場します。
「木村さんの話を聴いて感動する人を増やしたいわけではない。彼と同じことができる農家を100人も200人も作りたい。」

「ナポレオンの村」の放映で、おそらく今年は買えないだろうな・・と少し諦めていますが、(他のお米が美味しく食べられなくなるのが難点 ^^; )
ラッキーにも入手できた方はぜひみんなで分け合って頂いてみてくださいね!(木村さんのリンゴのように、1個を何人かで切り分ける状況にはならないと思いますが (笑))

多くの人が山の水だけで育てたお米ってこんなに美味しいんだと感動できれば、日本にも神子原のような農家が100も200も増えていくきっかけになるはずだから。

神子原米
(わたしはこちらから購入していますが、もしかしたら探せば他にもあるかも?)

袋文字は、エルメスに作品を提供する書家による

袋文字は、エルメスに作品を提供する書家によるもの

結果ではなく、その過程は楽しいのか?

高野さんは言う。
「頭の中は無限の世界を持っている。時間空間を簡単に飛び越える。ものを考えるのは、時間や空間に縛られない。ぶっ飛ばせる、どこへでも。だからこれを使わない手はない。」

また彼は、天佑(テンユウ)という言葉を使う。人間の力ではどうにもならない状態を天に助けられること
自我(エゴ)の願いを越え、周りの人のためになることなら、追い詰められた時に必要な人との出会いや、情報、縁が、天の助けとしてやってくる。
これは誰でも人生で経験したことがあるはず。 すごい偶然・・・、という言葉で片付けられることもよくあるが。

エゴは、願望リストを握りしめて、押してくる。
わたし、はこれを人生に引き寄せて幸せになりたい。
わたし、はこれを達成して認められたい。
わたし、は瞑想して豊さを手にいれたい。

お金、権力、人間関係、
足りないという不満や恐れからの創造は、すでにエネルギーは汚染されていて、目的に到達しても次のストレスや不安・恐れがやってくる。

ですよね?

結果ではなく、その過程は(大変なときもあるけど)楽しいのか?
創造するプロセスに喜びがあるとき -Joyful Creation –  , 時空や空間に縛られず、ぶっ飛ばせるエネルギーが流れ込んでくる。

だからといってみんながみんな高野さんのように、「出来ないと人があきらめていることをやるのが楽しくて、燃えるのです!」と言いながらぶっ飛ばせるわけでもない。
だれかと自分を比べて無力感になる必要はなく、静かに喜びのエネルギーを保持してくれる人がいるから、バランスがとれているのだ、この世界は。

リコネクションのリコネクティブ周波数も、それぞれが置かれた場所で – 教育現場や家族の中、ある人は居酒屋さんで働きながら- 穏やかに保持している人もいるし、エリック・パールのような人もいる。
それでもみんなに平等に、私たちがやってきた場所を棲家(すみか)とするエネルギーは、今も静かに流れ込んできてくれるのだ。