屋久島に、山尾三省という人がいました。

(進歩や利便さに慣れた人間からみると)
質素で慎ましやかな日々を生き、
地球が平和であることを心から祈り、
屋久島の自然に還っていった詩人です。

詩人の、「ことば」という詩を紹介します。
私は、愛と、祈り、
そして瑠璃色の水、ということばが一番すきです。
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ことば (山尾三省)

あなたはどんなことばが好きですか
愛 ということばが好きですか
恋 ということばが好きですか
それとも海ということば 山ということば 川ということばが
すきですか

それとも商品ということばや文明という言葉や国家ということばが
好きですか
それともまた 原子力発電ということばや核兵器ということばが
好きですか

私は今
原郷 ということばと 沁みじみ ということばがとても好きです
原郷 ということばには わたくしの魂が置かれています
沁みじみ ということばには わたくしの涙があります

あなたはあなたで
わたくしはわたくしで もろともに
本当に心から好きなことばを見つけて
そのことばを大切にし
そのことばを生きてゆくのが人間であり
人間社会であると わたくしは思います

あなたは どんなことばが好きですか

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アメリカはこれから、9月11日の朝を迎えようとしています。
あれから、11年の歳月が流れました。

日本の3月11日からは、1年半。

はたして、人の心は、
平和に向けて何か変わったのでしょうか・・・。

地球という惑星以外に、
わたしたちの命が生まれそして還る場所はないというのに・・・。

山本美香さんという戦争ジャーナリスト死去のニュースは、
日本で大きく報道されましたが、
シリアでは今日も、名がない彼女が、何百人と殺戮されているという現実。

私が「リコネクション」をやっている目的は、
”人がいやされることによってのみ”、
言葉をもたない自然が、そして動物がいやされ、
宇宙の中の瑠璃色の水の星、地球がこれからも在るため・・・。

地球のためになんて書くと、
聞く人にとっては正直うさん臭いと思われるかもしれない。
でもね、
それが何の力も持たない私でも、地球にしてあげられる唯一の貢献だから。

みんなそれぞれの場所で、それぞれができることをすればいい。

でもその根底には、平和への祈りがあるといいと思う。
戦争というわかりやすい行為だけでなく、
仕組まれたシステムの中で、
同じ生命同士が殺し合っている現実を受け止めながら。

あなたは、どんなことばが好きですか?

そして、好きなだけでなく、
ぜひそのことば深く感じ、生きてみてください。