マヤ暦の2012年は、間違って地球の滅亡としか伝わっていませんでした。
多くのハリウッド映画が、この都市伝説に基づいて作られたくらいだから・・・。

ところが先日、5月11日、
グアテマラの遺跡で米ボストン大学などの研究チームによって、
マヤ文明最古の天文カレンダーが発見されたニュースが、世界を駆け巡りました。
マヤ暦はこの先何十億年、何兆年にもわたって続くという内容で。

ところが、
マヤ暦がこれからも継続することが発見の目玉だったはずなのに、
米科学誌サイエンス(Science)に発表された論文には、
その重要な箇所が記されていないのです。

どういうことか?

そもそも、滅亡説の根拠となったのは、
マヤの長期暦が今年12月21日に終わるという解釈から。
研究者の間では、これは誤りであり、
この日を境に、” 新たな周期 ”が始まるにすぎないということは
ずっと知られていたこと。

そして、南米で発掘されていないマヤ遺跡は、まだ2万以上もあるそうなのに、
なぜこの時期に、裏ありげな、さして新しくない発表をあえてしたのか?
気になりますが話題性ということでは成功しました。

ただ言えるとしたら、
多くの人が、カレンダーということを考える、機会になったということ。

日本も含め先進国で使われているカレンダーは、
キリスト教の暦、グレゴリオ暦であることは、あまり知られていません。
グレゴリオ暦だと、12月31日の大晦日までいくと、
どんなにがんばっても1月1日にリセットされ、文字通り一からやり直し。

1年間かけいろんな意味で成長しているはずなのに、
(意識のレベルで)リセットとは、あまりおめでたい事ではないはず。

かたやマヤ暦は、周期に基づくカレンダーでなので、
(詳細は割愛しますが)、
人間の意識が、螺旋状にどんど進化をたどれるカレンダーなのです。

そう、どのカレンダーによって生きるかで、
意識は影響を受け、また、変えることも可能なのです。

カレンダーは、心をプログラミングするものだという観点から、
今回のニュースを機に、
カレンダーについてもう一度考えてみませんか?

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*『コズミック・ダイアリー』というワークショップで、
マヤのカレンダーの使い方を、教えています。
興味がある方はお問い合わせください。